topics & News to Home
霞山会とは
月刊『東亜』
講演会・シンポジウム
中国への研究留学
日本への研究留学
東亜学院中国語学校
東亜学院日本語学校
日中交流
霞山会館
交通案内
各種お申し込みForm

■中国マクロ経済分析
 慶應義塾大学駒形研究会

■霞山学生会
■リンク集
■サイトマップ
一般財団法人霞山会
東京都港区赤坂2-17-47
赤坂霞山ビル
TEL.03-5575-6301
FAX.03-5575-6306

ダイナミックワールド

平壌国際サッカー学校訪問レポート(上)
2014-03-27. 北岡 裕
2013年9月の訪朝の際目立ったのが、相次ぐスポーツ施設の建設とスポーツをする平壌市民の姿だった。私が宿泊していた普通江ホテルの周りをランニングする中学生、朝、散歩をした普通江では体育大学の学生がカヌーの練習をしている姿を見た。市内を行けば、現在平壌で流行しているローラーブレード場を備えた公園の建設が進み、中国資本で建設されたスーパー、光復商業中心でも多くのローラーブレードが売られていた。平壌市内には各種浴場、理容室、食堂、スポーツ施設などを備えた総合リラクゼーション施設「柳京院」、人民屋外アイススケート場、ローラースケート場が2012年11月に、紋繍プールが2013年10月に相次いで開館。平壌郊外には美林乗馬クラブ、2013年末には、大規模な馬息嶺スキー場が相次いで開場した。案内員によれば、今後は地方でも柳京院のような施設の建設の予定を立てているという。

2010年に訪朝した際、この種類の施設で名前を聞いたのは「蒼光院」。少し太り気味だという、平壌駅前のカフェの40歳ほどの女主人は週数回、この蒼光院で水泳をするとのことで、水泳は全身運動だからダイエットにいいのよと笑っていた。また、公園でバトミントンをする女子中学生、放課後サッカーをする6.9高等中学校の中学生も見たが、今回の訪朝ではそれ以上の盛り上がりを感じた。 

フィギアスケートと並び、韓国人のサッカーへの思い入れは強いものがあるが、北朝鮮のサッカーへの思い入れも相当である。1966年のW杯イングランド大会ではベスト8まで進出した実績もある。昨年9月に、2013年5月に開校した平壌国際サッカー学校を見学する機会に恵まれた。

北朝鮮にはサッカーの国内リーグもあり、2013年には数度、金正恩第一書記自ら試合を観覧している。案内員に応援スタイルについて聞いてみた。「いわゆるフーリガンのような過激なファンはいませんし、サポーター的な応援はしません。チームを問わず、いいプレーが出たら全員で拍手するような応援スタイルですよ」とのこと。ただ、出身地のチームや、息子が軍隊にいるから軍のチームを応援すると言った若干のひいきは存在するとのことだ。

金正恩第一書記は、元NBAプレイヤーのロッドマン氏を何度も招聘するなど、バスケット好きとして知られる。昨年観覧したマスゲーム「アリラン」でも「わが祖国に金メダルを!」と描かれた絵が出た。バスケット、サッカーに限らず最近の金正恩第一書記、北朝鮮のスポーツへの力の入れ方は非常に印象的である。この平壌国際サッカー学校もエリート教育を行い、海外のクラブと大きな契約を結ぶことで、外貨獲得を狙う目的も透けて見えるが、スポーツを通して世界との対話を模索している感もある。実際に、ロッドマン氏の訪朝時に金正恩第一書記は「オバマ大統領から電話が欲しい」と伝えている。

続いて、この平壌国際サッカー学校の具体的な施設の様子などを紹介してみる。


マスゲームアリランでも体育重視が表現「我が祖国を金メダルで」(2013年9月 筆者撮影)

平壌国際サッカー学校に掲示されていた写真。金正恩第一書記自らサッカー観戦をしている(2013年9月 筆者撮影)