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霞山会の沿革と目的および事業概要
1898年、19世紀末のアジア情勢に対処して「東亜の保全と輯協」を目的とした東亜同文会が設立された。財団法人霞山会は、その東亜同文会が東亜同文書院など諸学校の経営によって成し得た教育交流事業等、日中交流の上に残した大きな実績と足跡を受け継ぐものである。
本会は、わが国とアジア諸国とくに中国との文化交流を通じてアジア諸国民との相互理解と友好の促進を図り、アジアひいては世界の平和と安定に貢献することを目的とする。
霞山会は次の事業を行う。
- 霞山ビルならびに霞山会施設の維持運営
- 東亜学院の経営
- アジア諸国との間の留学生、研究者等の相互交流およびその支援
- アジアとくに中国に関する調査研究、図書の出版および講演会
もしくは研究会の実施
- 内外アジア関係団体との連携
- その他本会の目的達成に必要な事業
その詳細は以下の通りである。
1.交流関係事業
■日本への研究留学:給費招請研究者受入れ
日本研究に携わる中国の大学の学者、研究者、教育者を対象に、日本での研究活動を助成。日中学術研究交流増進のための人材を養成することを目的として、毎年5名の研究者を中国教育国際交流協会からの推薦により招請している。
■中国への研究留学:給費派遣留学
1986年、中国教育国際交流協会との間に締結された「留学生交換に関する協定」に基づき、毎年5名の留学生を選抜し、派遣を実施。
■学術研究交流
【上海地域との研究交流】
1998年、上海の研究機関(上海交通大学、上海日本研究交流協会)と学術研究交流に関する協定を締結し、それに基づき、2000年12月、上海シンポジウム「中国のWTO加盟と日中経済協力の新局面 」を、また2003年3月には東京で「環境問題をめぐる日中協力」シンポジウムを開催した。今後も、研究員の相互派遣、共同研究、委託研究、資料交換などをおこなう。
【中国国際交流協会との研究交流】
2002年、中国国際交流協会と学術研究交流に関する協定を締結し、それに基づき、2003年11月、北京で「東アジアの国際協力」シンポジウムを開催。今後も人的交流の相互促進、シンポジウム・セミナーの共同開催を行う。
■中国日本語教師訪日団の短期招請
中国の大学、専門学校などで日本語教育に携わりながら、訪日の機会に恵まれない中国人日本語教師10名を10日間の日程で招請。研修内容としては、東京で教育・研究機関等を参観するほか、新潟・京都・奈良等を訪問見学し、内外から高い評価を得ている。1982年、「第1回中国日本語教師訪日団」招請を開始。1999年からは隔年で日本語教師訪日団を招請し、2003年10月までの通算実施回数は19回。
■霞山会奨学金制度
在日の大学院在籍中国人留学生に対し、当会が指定した大学からの推薦により奨学金を支給。
■アフターケア
【霞山同学会】
1991年に、当会が招請した招請研究者および日本語教師等で組織する同窓会組織「霞山同学会」が発足。本部は北京、支部は大連・上海。2004年1月現在会員数は264名。同学会員へは当会の出版物、資料等の送付の他、情報提供などをおこない、人材ネットワークの形成に努める。
【派遣留学生同窓会】
当会が中国へ派遣した給費派遣研究留学者による自主的な同窓会組織(1999年9月創設)を当会がサポート。2004年1月現在会員数は69名。
紀要『中国研究論叢』の刊行、ニューズレター発行を実施している。
2.東亜学院
1964年に開始した中国語講習会を発展させ、1967年に東亜学院(昼・夜)を設立した。現在、中国語学校、日本語学校からなっている。
■中国語学校
教育理念は「ビジネス等の実社会で役立つ中国語の修得」。企業官庁派遣生および中国留学予定者向けの「実用中国語6か月速成」講座をはじめ、「入門」から「応用」まで幅広いレベルの夜間講座、「土曜に学ぶ中国語」講座、「朝一番の中国語」講座等、多様な時間帯の多彩な講座を開講している。
創設以来5.000人にのぼる卒業生を輩出。修了者は日本と中国の各方面、特に貿易、金融、技術協力、文化等の第一線で活躍。官公庁・企業・駐在員等からも高い評価。
■日本語学校
1999年11月、法務大臣より設置認可を受け、2000年4月開校。教育理念は「国家・地域間の交流に役立つ人材育成」。来日する中国人学生で、日本の大学、大学院等への進学希望者が対象。4月生(1年コース・2年コース)および10月生(1年半コース)の年2回入学。2005年3月現在、東京大学大学院、東京外国語大学、早稲田大学等計68校に人材を輩出。
3.出版・講演・調査
■出版
【中国・アジア専門誌『東亜』】
1978年以来、中国・アジアの事情を豊富な情報、正確な分析、公正な論評を通じて紹介する月刊誌。月刊 B5版 平均90頁。
【『日本展望』(2004年3月まで)】
40年以上にわたり、中国および東南アジア地域中国語圏の人々を対象に、日本の政治、経済、社会、文化、スポーツ、タウン情報などを中文で紹介。A4版 36頁。
その他『近代中国人名辞典』『日中関係基本資料集』『東亜同文会史・昭和編』等、中国・アジア関係の書籍を多数発行。
■講演
【午餐講演会】
毎月、各分野の第一線で活躍する専門家を講師に迎え、今知りたい中国・アジアの重要課題をわかりやすく解説する。
【シンポジウム】
中国・アジアが直面するテーマに沿って厳選したパネリストが、問題を深く掘り下げ、分析する。
2003年3月27日、福岡にて「霞山会・アジア太平洋センターシンポジウム」を開催。テーマは「新時代の日中関係 ?共存共栄の道を探る」。
また、2004年3月27日、札幌シンポジウムを開催予定。
4.会友
会友の特典は下記のとおり。
■月刊『東亜』(送料本会負担)を毎月送付
■午餐講演会の案内状を送付
■本会各種行事に参加
■本会出版物(書籍のみ)を特別価格で購入
■月刊『東亜』バックナンバーを3割引で購入
■東亜学院中国語学校の入会金1万円または2万円が無料
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