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韓国百名山

第47回 名刹海印寺で名を馳せる加羅の主山 伽耶山
2018-06-12. 森正哲央
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七仏峰から象王峰と奉天台を望む
慶尚南道陜川郡と居昌郡、慶尚北道星州郡にまたがる伽耶山は、南麓の海印寺とともに国内はもちろん海外でも高い知名度を誇る。海印寺は仏教の経典「八万大藏経」を納めていることから法宝寺と呼ばれ、仏宝寺刹の通度寺、僧宝寺刹の松広寺とともに三宝寺刹の一つにあげられる。

韓国を代表する観光地で、1995年にはユネスコ世界文化遺産に指定された。だが伽耶山は仏教聖地というだけでなく、加羅(大伽耶)の建国神話の舞台で、古くから神聖な山として崇拝されてきた。伽耶山の名前も、大伽耶の主山を表す。

山容は特に大きい方ではないが、主峰の象王峰(1430m)をはじめ峻険な山稜がひときわ存在感を放つ。象王峰を中心に、東に七仏峰や東星峰、西に頭里峰、キッテ峰、丹芝峰、紅流洞渓谷(伽耶川)を挟んで南に南山第一峰や梅花山など1000m級の高峰がつらなる。

主な登山口は、海印寺がある南西麓の陜川郡伽耶面緇仁里と、南東麓の星州郡修倫面白雲里の2カ所。今回は山勢が比較的に穏やかな陜川側から登り、奇岩怪石で趣に富んだ万物像稜線を白雲里へと下った。

伽耶山への起点となる大邱から、緇仁里の海印寺バスターミナルまではバスで1時間20分。ターミナル周辺は大きな観光施設区で、旅館や食堂、小学校や郵便局、交番まである。だが、旅行者にとっては肝心の観光案内所が見当たらない。

ターミナル前を流れる紅流洞渓谷は、伽耶山を代表する清流で、秋になると紅葉で赤く染まることからこの名がついた。伽耶面耶川里の第1景、更覓源を皮切りに伽耶山19景のうち16カ所が清流に沿って点在し、海印寺入口(霊山橋)から下流の大藏経千年世界祝典会場前までの約6キロが、散策路「伽耶山ソリキル(音の道)」として整備されている。「川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえる小道」から名前が付いたそうだ。

ターミナルから600m舗装道を下り、ソリキル終点の海印寺入口から海印寺へ向けて自然観察路を歩く。約1キロの緩やかな上りで、2002年に開館した海印寺聖宝博物館のほか、周囲には国一庵、願堂庵など多くの庵子が点在する。20分で一柱門の前。一柱門から主峰の象王峰まで3.9キロ、2時間半かかる。

龍塔禅院の前を過ぎると本格的な山道となり、仙遊橋を渡りトシン谷の奥へと進む。その先の探訪支援センターで地図をもらう。聞いていた通り、陜川側の山道は比較的緩やか。ミズナラやコナラの若葉が瑞々しい。支援センターから30分余りで尾根にでる。

さらに鉄段を抜けると展望が開けた。目前に迫るのは伽耶山19景の第18景、奉天台。樹林を抜けて露岩混じりの道となるが、特に危険な場所はない。奉天台を経て、最後に岩と岩の間の急な鉄段を登り象王峰の山頂へ。象王峰は牛の頭に似ていることから牛頭山とも呼ばれ、頂上には「伽耶山 牛頭峰」と刻まれた石碑が立っている。水の浸食作用でできた頂上の窪みは、伽耶山第19景の牛頭井。南西には奉天台の後方に南山第一峰、丹芝峰、キッテ峰が、東に七仏峰から東星峰へと険しい稜線がのびている。

隣の七仏峰へ移動、これから下る万物像稜線が眼下に望んだら、南麓の白雲洞へ向けて下山する。鉄段を通ってイチイや松が疎らな岩場を抜けると、下生えのササが茂る緩やかな樹林帯に入る。10分も行くとソソン峠(1150m)の分かれ道にでる。直進すると、深源谷と龍起谷の間に高くつらなる万物像稜線、左折すると龍起谷をくだる。
 
2010年、38年ぶりに開放された万物像稜線のコースは変化に富んだ景観で人気だが、起伏があり、足元はザラザラと滑りやすい。ちょうど階段など山道の整備を進めているところだった。白雲洞には、探訪支援センター、野生花植物園、伽耶山観光ホテル、キャンプ場など多くの施設がある。白雲洞には路線バスがないので、タクシーを電話で呼び、伽耶面黄山里でバスに乗り換える。

●アクセス(バス)
・大邱西部バスターミナル〜海印寺 21本・6時40分〜20時。1時間20分所要(ソウルなど各地からバスあり)