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アジアの今昔・未来

第444回
長続きするかパクチーブーム

2018-03-08. 直井謙二
ブームになった食品を「今年の一皿」として毎年紹介されているが、2017年は鶏の胸肉料理だ。2016年はパクチー料理だった。パクチーはタイ語で英語ではコリアンダー、中国語では香菜と呼ばれパセリのように独特の香りがある。中国南東部や東南アジアならどこでも見受けられる。最近の日本ではパクチーを料理にそえるだけでなくパクチーラーメンやパクチー入りポテトチップスが売られ、パクチー入り入浴剤まで現れた。家庭で育てるパクチー栽培セットが量販店で売られるほどブームが過熱している。

初めてパクチーを食べたのはタイに赴任した1985年、今から30年以上前だ。バンコク市内のレストランで広東鍋と似ているタイスキを食べた。赤みがかった独特のソースにパクチーが入っていた。強い香りになじめずにいるとタイ人スタッフが醤油を勧めてくれた。独特の香りの正体が分からず戸惑ったのだが、パクチーがパセリのような植物であると分かり食べられるようになった。パクチーはサラダやチャーハンなどにも入っているので赴任期間中いつの間にか慣れていた。

4年の任期が切れ帰国してしばらくすると無性にパクチーが食べたくなった。タイの赴任に同行した子供たちはちょうど味覚形成期にあたったのか盛んにパクチーを食べたがる。今と違って30年ほど前の日本ではめったにパクチーにお目にかかることはなかった。

近所のスーパーを渡り歩いても見当たらない。横浜の中華街で売っているという話を聞きつけ訪ねてみたが見つけられなかったが、勤務先の会社の近くのスーパーで昼用の弁当を買いに行ってパクチーを見つけた。灯台下暗しだ。価格は300円ほどでタイの10倍の値段だったが、子供たちの顔が頭に浮かび買い求めた。予想通り妻子は大喜び、安い土産で家族を喜ばせ筆者も満足した。

その後パクチーは手に入りやすくなった。日本で本格的な生産が始まったとみられる。毎年のようにタイに出かけパクチーを賞味するが、タイと比べると日本のパクチーは香りが薄い気がする。

20年ほど前のナタデココブームを思い出した。(アジアの今昔・未来 第152回ナタデココの悲劇)ココナツの実から取り出した油脂を酢酸で寒天状にしたナタデココ。かわいらしいネーミングも手伝って健康食品として全国的なブームになったが、ブームは1年で去ってしまった。かわいらしいネーミングと健康に良いというナタデココとパクチーの共通点が気になる。パクチーブームは長続きするのだろうか。