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霞山学生会

『霞山学生会論集』が刊行されました。
2008-02-28.霞山学生会
『霞山学生会論集』が刊行されました。

 ★巻頭言

 霞山学生会がスタートして2年が経過した。もともとは東アジアの国際関係に関心を持つ大学の学部生・院生を対象に、霞山会の持つ中国・東アジア研究の伝統と研究者の人的ネットワークを活用してもらい、学習をサポートするという趣旨で立ち上がった学生会であったが、活動そのものは学生たちの自主性に委ねてきた。学生会についてビジョンはあったものの、実施に当たっては「手探り」であったことは否めない。それにもかかわらず、というべきか、あるいは学生たちの自主性に任せたことが奏功したというべきか、ここに学生会メンバーによる「霞山学生会論集」が出来上がった。霞山学生会による、初めての具体的な活動成果である。
率直に言って、満足な指導もなしによくここまでやった、というのが実感である。もちろん、発展途上の学生たちの論考であるから、修正すべき点はたくさんあるに違いない。また、学部生と修士課程の院生の論考とを比較して優劣を論じても意味がない。ここに掲載されているのは、卒業論文でもなければ修士論文でもない。あくまでも、学生たちの自主的な勉強の成果であり、現時点での学習の到達点として記録に残すことに意義がある。
 なお、個人的な印象を述べさせてもらうと、メンバーの中に「安全保障」への関心が高いのは大変結構だと思っている。国際関係とりわけ国際政治におけるキーワードは「安全保障(National Security)」だと思っているからである。「安全保障」は、狭義では「防衛」ないし「国防」であり、「米ソ全面核戦争」の悪夢から解放されるまで、長くその時代が続いたが、現在では広義に使われることが多い。「経済安全保障」とか「エネルギー安全保障」という表現に対し、こんにちでは違和感を持つ人は少ないだろう。分析のレベルでいえば、「人間の安全保障」から「地球環境の保全」までカバーしうるようになった。その意味で言えば、もはや「安全保障」をNational Securityで捉えるのは時代遅れになったのかもしれない。しかし、現実の世界では、「人間の安全保障」でも「地球環境の保護」でも、国家単位での対応が求められているから、国際政治学の研究対象たりえている。
 霞山会の交流の対象であり、研究の対象でもある中国、また中国を含め東アジアにスコープを広げても、「安全保障」という切り口でいかに多くの問題を指摘しうるか。中国だけでも、狭義も広義も含め「山ほどある」といっても誇張ではない。
 霞山会の活動理念は「人材の育成」である。「人材の育成」は植林事業のように成果を生み出すには時間も手間もかかる。霞山学生会は、その意味でまだスタートしたばかりの段階であり、これを継続していくことが何より大事である。幸いにして、「スタートは上々」といっても過言ではなかろう。このモメンタムをどう持続させていくかが問われる。それは学生諸君の学習意欲であり自主性であり、なによりも「やる気」にかかっているが、それを霞山会としてもしっかりサポートしていく必要がある。これまで以上にコミュニケーションを密にして霞山学生会を発展させていかなければならない。 
  
(阿部純一・霞山会事務局次長兼主席研究員)


『霞山学生会論集』

「巻頭言」 阿部純一(霞山会事務局次長兼主席研究員) 冒頭部分より

◆霞山学生会、霞山学生会論集についてのお問合せはkoudoku@kazankai.orgまで