浮沈を繰り返してきた日韓関係。よくなっても、いつかは「葛藤」が生じるという不安がつきまとってきた。「政治」と「文化」の両面での「眺め合い」の視点から、日本と韓国の関係を考える。現在進行中の日韓関係の構造変化、日本人と韓国人の認識の違い、そして韓国政治の激変による社会分断も解説する。
■第一章 日韓間の「眺め合い」でなぜ「葛藤」が目立つようになったのか
1.日韓間の「してやられた感」
2.日韓対立を「放置」できる構造
3.統計で見る両国国民の相手国への「眺め」
4.「慰安婦合意」の事実上の破棄と徴用工問題が決定的
■第二章 人的・文化交流をめぐる日韓間の「眺め合い」
1.「推し」がいる韓国という存在
2.旅行先としての日本
3.レッテル貼り先としての日本
4.バランスある視点が必要な「眺め合い」
■第三章 尹錫悦政権下の韓国社会の「分断」と日韓関係
1.新旧両政権と「国格」論争
2.尹錫悦政権の中間評価
3.落日に向かう尹錫悦政権
4.「非常戒厳」宣布・弾劾・逮捕の尹錫悦
■おわりに
■参考文献
【著者プロフィール】
小針進(こはりすすむ)
1963年、千葉県生まれ。
朝鮮半島地域研究者。
外務省専門調査員などを経て、静岡県立大学教授。
著書に『韓国と韓国人』『日韓交流スクランブル』、編著に『崔書勉と日韓の政官財学人脈』など多数。
発売日:2025年3月15日
定価:1,540円(本体1.400円+税)
ISBN:978-4-909204-54-7
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