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日本への研究留学
(招聘研究者)

中国・台湾の学生や研究者等への奨学金

中国・台湾の大学や研究機関で、日本に関する研究に携わる学生・研究者等に対して、奨学金を支給しています。 招聘研究者の対象は、当会と協定を締結する中国・台湾の機関からの推薦を受け、選考しています。 (一般公募は行っていません)


招聘研究者・日本語教師訪日団などの同窓会(霞山同学会)

当会が過去に招聘した研究者および日本語教師等による、中国・台湾における同窓会組織「霞山同学会」は研究者ネットワークの形成を図るため1991年に発足しました。

霞山同学会 会長挨拶 

霞山同学会会長 孫宗光

今年12月、まさに2021年を迎えるにあたり、霞山同学会も創立30年となります。『論語』に三十にして立つ(三十而立)」とある通り、その活動もすでに成熟期に入りました。創立にあたっては中国教育国際交流協会と霞山会等の多大なご指導とご協力を賜り、短期の訪日経験者と1年間の招聘研究経験者の有志が自主的に集まり、後にその訪日経験者と招聘研究者全員をメンバーとする同学会組織が発足しました。 以後、数十年にわたり同学会活動をおこなってまいりましたが、その間、日本語教育に関した研究討論会の実施、全国各地で日本語教育・日本文学をテーマとした数回のシンポジウムの開催、さらにその成果を纏めた研究論文集『日本文化教育研究文集』(1巻~4巻)を出版するなどしてまいりました。これは同学会幹事各位の努力と、同学会会員の熱意によって成就したものです。

2018年10月、霞山会の多大なるご支持のもと、日中両国の「日本霞山同窓会」会員と「霞山同学会」会員が一堂に会し霞山会館において「日中語学教育の現状と課題」というテーマで合同シンポジウムを行いました。日中両言語を使用し同学会と同窓会メンバーが集合したことは、大変感動的で実に意義深いものでした。同学会と同窓会は、車の両輪のようにお互いの言語交流を通じて「温故知新」的な状況となりました。特に、この時同学会員を日本へ招聘していただいたことは、新機軸とも言え同学会員各位を大いに励ますものでした。

中国に「樹木は十年、人は百年(十年树木,百年树人)」という諺があります。交換留学プログラムに参加することは、最終的に日本への理解と認識を目標としています。そして、その理解と認識が積み重なることによって、数百人の結合体となるのです。この結晶は必ず相互理解を促進する動力になると確信しています。 

『霞山50年史』に往時を回顧しつつ短い文章を掲載して頂きました。今後はさらに多彩なプログラムが誕生し、その中から多くの優秀な人物・人材が輩出されることを期待しています。