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第179回 女子力アップに努める日本人女性 伊藤努

第179回 女子力アップに努める日本人女性 伊藤努

第179回 女子力アップに努める日本人女性

最近、仕事絡みで若い女性たちと会食する機会があり、彼女たちから「女子力」という新しい言葉を聞いた。日本人なので、初めて聞いたはやり言葉とはいえ、漢字から何となく意味はつかめるが、その定義となると、やはり自信をもっては語れない。そこで、ここは聞き役に徹して、その厳密な定義を聞くことにした。このコラムの読者の方で、「女子力」の意味合いをすでに知っておられるなら、読み飛ばして、最後の結論部だけを一読していただきたい。

会食しながら話した彼女たちが異口同音に言うところでは、
1)女性としてきれいさ(美しさ)を保つ努力をして、容姿への気遣いがある
2)疲れているときでも美容の努力を怠らないなど、美意識を高く保つことができる
といった女性が女子力があるのだといい、異性の男性ばかりでなく、同性の女性たちからも一目置かれ、好感を持たれることも大事な点だとのことだった。

女性の間で女子力という言葉に価値が加わり、それを身に付けようとする風潮は2年ほど前から出てきたという。当初は、輝く女性になりたいとの意味合いで、「女磨き」という言葉もあったが、女子力という表現の方がソフトな印象で人口に膾炙したようだ。女子力を問う対象年齢は、ハイティーンの10代から、20代、30代、人によっては4050代と幅広い。確かに、化粧品やサプリメントの新聞広告などに登場する4050代の女性たちも、写真で見る限りは、10歳も20歳も若く見えるので、皆、女子力が高い女性たちなのであろう。

筆者がタイに駐在していたころ、日本人女性はタイ人男性に非常に人気があり、「高嶺の花」的な存在だった。知り合いの日本人女性の中にも、タイ人男性と結婚した人が何人かおり、男性側の猛烈なアタックで恋に落ち、伴侶になったとご本人たちから聞いた覚えがある。K子さんのご主人は日本に留学経験のある大手日系企業の経営幹部だったが、開放的な性格のこのタイ人男性は、K子さんを妻にしてうれしくて仕方がないといった感じで、酒席でのろ気話を何度か聞かされた。十数年前のことなので、もちろん、女子力という言葉などなかったが、今になって思うと、K子さんの容姿、性格は女子力が高い部類に入っていたと断言できる。

女子力がある日本人女性なら、世界のどこに行っても好感が持たれ、外国人男性と素敵な恋愛関係に発展するのは間違いないと太鼓判を押せそうな気がする。

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