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留学できる中国語力を身につけたい

留学できる中国語力を身につけたい

今年の4月から、夜間上級クラスに参加しています。

中国語は大学に入学したときから始めたので、もう7年になります。ただ、大学の教育だけでは、中国語学や中国文学を専攻するのでも無い限り、最初の1・2 年で基礎的な訓練が終われば、後は自分の専門に近い文献を読むことが中心になります。私自身、それから後は何年も教科書を開かない、あるいは語学書は買ってみるけれど大して身に着かない、という状態が続きました。こうして、ある程度読むことは出来るが書いたり話したりするのは苦手という、文献を読むことの多い大学(院)生が陥りやすい落とし穴に、私もはまり込んでいました。「来年以降には中国に留学したい、しかし今の語学力ではどうも不安だ」という悩みが、少しずつ大きくなっていました。

何かのめぐり合わせか、春休みの間に、東亜学院とも繋がりのある「東亜同文書院」の卒業生について調べる機会がありました。漠然と「東亜学院で中国語を鍛えなおそうかな」と考え始めたのは、この頃です。

授業では、北京語言大学出版社の出している、中国語を母語としない中国語学習者向けの教材を使っています。数名の参加者で、一課15ページほどの分量を3回に分けてやりますから、かなり密度の濃い授業になります。1回目と2回目では課題文の内容解説を、3回目では討論を行います。そしてその間のやりとりは、全て中国語によって行われます。もちろん、文法や内容理解の説明も中国語でなされます。最初のうちは尻込みしていましたが、考えようによっては、中国でも使われている教科書をネイティヴの先生が教えてくれる訳ですから、教室の中はまさに中国ということで、留学への不安を抱えている身としてはむしろありがたい限りです。

最後に、授業の中で個人的に楽しみにしているのは、3回目に行われる討論の時間です。そこでは、普段は真面目そうにノートを取っている「同学」の、思いも寄らない一面が垣間見えたりすることがあります。この時間が来るたびに、教科書からは汲み取れない、意外な「発見」を楽しんでいます。
(20代男性)

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