霞山アカデミー・オンライン講座『中華世界における「新しい社会性」―慈善に着目して―』全3回

第1回 「新しい社会性」からみる現代中国―慈善をめぐって
「新しい社会性」は、閻雲翔(YAN yunxiang:文化人類学者)が欧米の個人化論を参照しながら提唱した「中国社会の個人化」論の中で提示された、1990年代後半以降の中国社会の新たな性質を表わす概念である。閻はこれを「面識のない個人が、志を同じくする他者と知り合い、家族や階層を越えて社会関係を築くことのできる社会の性質」と定義している。本オンライン講座では、「新しい社会性」を海外華人社会の伝統的な地縁・血縁を紐帯とするつながりの変容を考察する際にも援用し、2000年代以降の中国、台湾、マレーシアの「慈善」をめぐる民間組織の考察を通して、中華世界における「新しい社会性」の諸相と相互作用をみる。
■日 時:2024年9月13日(金)14:00―15:00
■テーマ:第1回 「新しい社会性」からみる現代中国―慈善をめぐって
■講 師:奈倉京子(静岡県立大学国際関係学部教授)
■費用/形式:無料/ウェビナー
■お申し込み:受付終了しました。