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中国マクロ経済動向分析 2021 年 12 月, 2022 年 1 月

中国マクロ経済動向分析 2021 年 12 月, 2022 年 1 月

2021 年通年 GDP8.1%増加、2022 年は内需拡大を目指す


中国国家統計局が発表した、2021 年通年の国内総生産(GDP)は 114 兆 3660 億元で、前年比で 8.1%増加した。新型コロナウイルスが直撃した前年の反動で 2011 年以来の伸びとなった。2021 年の社会消費品小売総額は、年末にかけて伸び率の鈍化が見られたものの、全国のオンライン小売売上高は、通年で 13 兆 884 憶元となり、前年比 14.1%の伸びを見せ、オンラインでの消費は順調に増加している。また、2021 年通年の貿易は、輸出入ともに前年比で 3 割増え、貿易黒字は 6764 億ドルで、6 年ぶりに過去最大となった。

2021 年通年の固定資産投資は前年同期比 4.9%増の 54 兆 4,547 億元となった。一方、恒大集団の経営破綻をはじめとして冷え込みが続く不動産投資の影響で、地方財政が悪化している。中国では、地方政府総収入の約 3 割を、不動産開発業者に対する土地使用権譲渡収入が占めているためだ。地方財政の悪化は公務員に対する給与や社会保障、教育など公共政策やインフラ投資の重荷にもなりかねず、中国の経済成長の新たな懸念材料となっている。

2022 年の経済運営方針が、2021 年 12 月 8 日~10 日にかけて行われた中央経済工作会議で確認された。新たな減税や社会保険料の軽減によって、企業のコスト負担を和らげ、内需の拡大を目指すことが掲げられている。

【2021年12月,2022年1月・マクロ経済動向分析_Word】※PDF(.pdf)が開きます。
【2021年12月,2022年1月・マクロ経済動向分析_PowerPoint】※PDF(.pdf)が開きます。

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