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中国マクロ経済動向分析 2020年12月, 2021年1月

中国マクロ経済動向分析 2020年12月, 2021年1月

中国経済は新型コロナの影響を脱却? 米中関係はなお先行き不透明


中国国家統計局が1月18日発表した2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増と第3・四半期の4.9%増から加速し、前年同期の成長率(6.0%)を上回った。中国経済が2020年末までに新型コロナの影響から基本的に脱却したことを示したが、前年比の成長率は2.3%と1992年以来の最低水準を記録した。消費関連では、社会消費小売総額や新車販売台数はプラスを記録したものの、依然として所得の回復に課題を残しており、実質可処分所得の伸びは、新型コロナ前に比べ低い水準で推移した。
対外関係では、マスクや医療機器をはじめとする新型コロナ関連の製品がけん引し、2020年の貿易黒字は5350億ドルとなり、前年比27%増となり、2015年(約5900億ドル)に次ぐ過去2番目の水準に達した。米中の貿易交渉を巡る「第1段階の合意」は1年が経過し、中国による米国製品の購入は目標の6割弱にとどまった。バイデン大統領は就任前に「中国は約束を守っていない、第1段階合意は大失敗だ」と批判しており、中国は同氏に両国の関係改善への期待を寄せるものの、両国に募った不信感は簡単に消えそうにない。

【2020年12月,2021年1月・マクロ経済動向分析_Word】※PDF(.pdf)が開きます。
【2020年12月,2021年1月・マクロ経済動向分析_PowerPoint】※PDF(.pdf)が開きます。

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