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「東亜学院、温かく幸せな場所」

「東亜学院、温かく幸せな場所」

2011年5月16日、私は初めて日本に来ました。ひらがなとかたかながわかるだけで「ありがとうございます」さえはっきりいえない鳥も同然の私にとって、日本はほんとうに見知らぬ国で、本当の意味で異国でした。そのときの気持ちを考えると、不安のほうが感動よりもずっと大きかったです。ははは、日本語が下手すぎて、何をみても聞いてもわからなかったのです。でもこのどうしたらいいかわからない状態はすぐに打開されました。迎えにきたバスで柴田先生が中国語で笑わせてくれて、私にも東亜学院での暖かい生活が始まることを教えてくれたのです。

 

日本に来たばかりのとき、外国人登録、定期券購入、銀行口座の手続き、国民保険の加入、資格外活動許可申請などの全てのめんどうな手続きをするとき、全部柴田先生と傳先生がつれていってくれて一つ一つやり遂げることができました。わからない、できないことは、先生方がいつも辛抱強く教えてくれました。これは日本に来たばかりの学生にとってほんとうに大きな援助です。生活での疑問と最初の日本の生活の不適応は熱心な寮母と寮長のおかげですぐに解消されました。入学したばかりのとき、学校はまず私たちに新入生歓迎会をしてくれ、また、みんなを皇居などにつれて行ってくれて、いっしょに正式な日本料理を食べました。このほかにも、学校は毎年いろいろな面白くてためになる防災訓練に連れて行ってくれます。一年に2回春と冬との課外活動でもみんなで違う日本の景色を楽しみました。大自然にふれながらいろいろな甘い果物やおいしい料理を楽しみ、ディズニーランドでは子どものようにその世界を満喫し、美術館や博物館を参観し、いろいろな日本文化を体験しました。この全ては私に東亜学院が楽しい楽園であると感じさせました。

 

多くの学生にとって関心のあるアルバイトの問題も、学校は私たちに配慮してくれています。東亜学院の校舎の3階の壁にはいつもいろいろなアルバイトの最新情報が貼られていて、学生は自分の日本語レベルと希望によって名前を書いて申し込みます。東亜学院は規模こそ大きくはないですが、まさに規模の大きくない学校だからこそ、学生は自分の日本語レベルに応じた少人数のクラスに入ることができ、日本語の進歩とともに上のクラスに入ることができます。授業では、先生は全ての学生の学習をよく見てくださり、我慢強く指導と援助をしてくださいます。日本語を始めたばかりの私はこのような環境で安心して初級から学習を始め、一歩一歩確実に現在まで進んできました。

 

日本の各地からきた留学生の友達と東亜学院の生活のことを話すとき、友達はいつも羨ましそうに言います。「えー!張さんの学校はそんなにいいの!毎日たのしいでしょう!どうして私はその学校を選ばなかったんだろう!」こんな言葉を聞くたびに、私はついこっそりわらってしまいます。たぶん私は東亜学院と縁があったんでしょう、日本に来る前、もうすこしでこの素敵な学校とすれ違ったのに他の学校を選びそうだったんですから。

 

2年の時間は長いといえば長く、短いといえば短いです。東亜学院での生活は楽しく幸福なだけでなく暖かさを感じさせるものでした。東亜学院は私に多くのことを教え、私をいろいろな点で成長させました。かっこよくて素敵な馬場先生のところではたくさんの日本の楽しい話を聞きました。ユーモアのある山本先生のところでは多くの人生の道理を学びました。そのほかにも天然萌な宮澤先生、笑顔が好きな真面目な本多先生、かわいくてボディーランゲージの多い新井先生、声は大きいけれど童心と熱心をもっている柴田先生もいます。この全ての親切で素敵な先生と友達と一緒に過ごした時間は、今後の長い人生の中で私の記憶のフィルムの一番美しい部分となるでしょう。今、私は暖かく去りがたい巣から卒業して大学に入ります。そこはまた新しい環境で、私はまた新しい試練に立ち向かうでしょう。でも私は信じています、私は東亜学院で学んだいろいろなことともに、私の人生の旅程に自信と楽しく前に進む力をもって進んでいけるということを!

 

張さん(2011年4月東亜学院入学  2013年4月中央大学商学部入学 2013年掲載)

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