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速成講座 朗読会を行いました。

速成講座 朗読会を行いました。

6月8日に中国語学校常設コース速成講座第89期の朗読会が行われました。前半3か月の学習の大きな節目です。恒例の課題文“蚊子和狮子”(蚊とライオン)を、講師の個人指導の下しっかり読み込み、自分のものにし、皆の前で朗読することが求められます。当日は教職員のほか、併設する日本語学校からも1クラス聴衆として参加します。今回は、2教室をオンラインテレビ会議システムでつないでの開催となりました。

筆者はオンラインの画面越しで拝聴しました。講師の指導どおり、口の形をしっかり意識して、1音1音、はっきり丁寧に発音されているのが分かります。手元のテキストを見て良いのに、完全に暗記している部分があることもうかがえました。お手元のテキストは使い込まれてぼろぼろだった、と同じ教室で聞いていた職員が話していました。

発表後、日本語学校の学生が順に感想を述べますが、一様に、母音と声調の正確さを褒めていました。「テキストを見なくてもちゃんと分かる」「中国人が聞いて分かりにくい所がなかった」「中国の南から来た自分よりずっと標準的な発音だと思う」。中には「あそこまで1音1音はっきり発音するよりも、流れるように速く話す方が自然に聞こえる」「そんなに発音を気にしなくてもいい」というコメントも。最後に講師から「この時点では、口の形など発音の基本をしっかり身に着けることを最優先課題としている。中国語では母音と声調が非常に重要であるし、一度しっかり身に着けた発音は崩れないからだ」と注釈が入りましたが、発表者もそれはお分かりで、後日いただいた感想に「(日本語学校の学生のコメントに)『お手本どおり』『滑らかではない』等のキーワードがありましたが、これらは現段階では目指してきた発音だと思うので、最上級の褒め言葉だと思いました」と。

速成講座 朗読会

中国語の初歩の初歩からスタートして2週間半で与えられる朗読課題。会話文ではない241字からなる文章の朗読は、意味や文法は度外視で、母音の口形と声調の習得が最大の課題だと言われていても、非常に困難だったろうと思います。最も苦戦した語句は「“能用爪抓,能用牙咬罢了”の母音e。口形と舌の動かし方と声調の3拍子を整えることに苦戦」「“正在”の巻舌子音zh+母音e+後鼻音ng。苦手な発音が全て組み合わさっているため。e単体は出せるが、zheになると急に難しく感じた」とのこと。

 

約5週間の練習を通し、進歩したと思うことは「発音の間違いに自分自身で気づけるようになったことと、少しずつ聞き取れる中国語が増えてきたこと」「今までは単語1つ1つの発音に集中していました(それだけで精いっぱいでした)が、朗読会に向け文章の朗読を練習した事で、滑らかさや文章の流れも意識するようになったこと」。1音1音の発音の練習の後に、中国人学生が気にした「流暢さ」が見えてきた、ということですね。

日本語学校の学生のコメントに対し「愛情あるコメントやアドバイスがとても嬉しかったです。上手な日本語でコメントしている姿が刺激になりました」と。

速成講座 朗読会

 かつて同じように中国語を学び、その後中国語を使って仕事をしてきた職員からのコメントも紹介します。

「この講座では、ずっとこの“蚊子和狮子”を朗読会の課題文にしています。中国のどこかで修了生に会うこともあるでしょう。そのとき“蚊子”と言ったら相手は“狮子”と言うと思います。合言葉です!」

「外国語を学ぶとき苦労したフレーズは、その外国語ができるようになった後もずっと覚えている。この“蚊子和狮子”に出てきた表現は、多分一生忘れられないフレーズになるでしょう。あの頃は大変だったなといつか思える日が来ると思うので、それを楽しみにがんばってください」。

最後に、春に修了して中国へ赴任した、第88期の修了生からのメールが紹介されました。「(コロナ感染予防対策の隔離期間中)ホテルの人に自分の中国語は全部通じました。発音は徹底的に!と今期の皆さんにお伝えください」。

秋以降に控えている中国でのお仕事などに向け、速成講座受講生の中国語学習は後半戦に入ります。

速成講座 朗読会