ハンサム・レディー
10年同居していた中国人の“姐” jiě がいます。
この“姐” jiě は声が低く、電話でよく男に間違えられる……という話の続きです。
93年夏、2人で“新疆” Xīnjiāng に行きました。
“石河子” Shíhézǐ をバスで移動していると、お年寄りが乗ってみえました。
“姐” jiě はすぐ立ち上がり
“大妈,这儿有座儿,您过来坐吧!”
Dàmā,zhèr yǒu zuòr,nín guòlai zuò ba!
(おばさん、こちらに席がありますよ。来てお掛けなさい)と声を掛けました。
中国の敬老意識は日本よりずっと強いという印象があります。“姐” jiě もいつも席を譲ります。
ご婦人は腰を下ろし“姐”jiěに向かって一言:
“谢谢小伙子!”Xièxie xiǎohuǒzi!(お兄さん有難うね)。
「あはは、“小伙子”xiǎohuǒziだってさ」。
笑いを噛み殺す私に、“姐”jiěは怖い顔と低い声で:
“笑什么笑?不许跟别人说呀!”
Xiào shénme xiào?Bùxǔ gēn biéren shuō ya!
(なに笑ってんのよ。誰かに言ったら承知しないわよ)
(中国語学校教頭 落合理子)
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《傻瓜通讯ー中国語珍道中》は、「東亜学院季報」に掲載していたものを毎月第1木曜日に再掲しています。
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